サウジのアブドラ国王、死去
(CNN) サウジアラビア国営テレビは23日、アブドラ国王が死去したと伝えた。90歳だった。新国王にはサルマン皇太子が即位する。
国営サウジ通信は数週間前、アブドラ国王が肺炎のため入院したと伝えていた。
アブドラ国王は2005年8月に即位した。国内では改革派とみなされ、強硬派の聖職者らと対立することもあった。
即位以来、自由化を推進し、オイルマネーの一部を教育やインフラ関連の大規模プロジェクトに投資してきた。
しかし一部の保守派の抵抗に遭い、女性の権利向上へ向けた取り組みなどは進展していない。
サウジアラビアはアブドラ国王の下で国際テロ組織アルカイダの撲滅に乗り出し、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討を目指す有志連合の中でもアラブ諸国を主導する役割を果たしている。