ISIS、シリア国外で欧米人らの拉致謀議
(CNN) シリア北東部ラッカを拠点とするイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の勢力が昨年半ば以降にも、レバノンやヨルダンなどの隣接国で欧米人らを拉致しシリア内へ連れ去る計画を作成していたことが6日わかった。中東の治安筋がCNNに明らかにした。
インターネットなどを使って人質を登場させ、自らの主張をのませるプロパガンダ戦術を続けるための謀議ともみられる。同組織はこれまで人質の首を切断するなどの処刑画像を少なくとも7件公表している。
ISISが現在、人質として拘束する詳しい人数は不明。拉致が起きても、当該の政府、雇用先や家族らが解放交渉が進む間、犠牲者の安全を考慮し事実を伏せることなどが一因となっている。
他国での拉致強行を計画したISISの勢力は越境を行い得る資金力を持ち、ISISの主張に同調する国境警備要員を買収している可能性がある。以前の人質拘束で得た身代金が使われているともみられる。