アンワル元副首相、「同性愛行為」で有罪確定 マレーシア

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「闘い続ける」 アンワル元副首相

(CNN) マレーシアの野党指導者、アンワル・イブラヒム元副首相(67)が同性愛行為の罪に問われた裁判で、同国の連邦裁判所(最高裁に相当)は10日、アンワル氏の上告を退ける判断を下した。アンワル氏は有罪が確定したが、「決して屈服しない」と表明している。

アンワル氏は元側近に同性愛行為を強要した罪で起訴され、2012年1月に無罪となったものの検察側が上訴。14年3月の二審判決では一転、禁錮5年の有罪判決を受け、連邦裁に上告していた。

マレーシアでは同性愛行為は合意の上であっても違法とされ、最大20年の刑が科せられる。アンワル氏は一貫して無実を主張し、政府による陰謀だと主張。政府側はこれを否定してきた。

アンワル氏は同日、判決を受けてCNNに「自由と正義のために闘い続ける」と語った。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのフィル・ロバート・アジア局長代理は「裁判には最初から露骨な政治的動機がみられた」と指摘し、判決を非難した。

これに対して政府は同日、「マレーシアの司法は独立している。過去に政府高官が有罪となった例も多数ある」と反論した。

アンワル氏はマハティール元首相の後継者とみられていたが、1998年に夫人の元運転手への同性愛行為と汚職の罪で起訴されて失脚。両罪で有罪判決を受け、04年まで収監された。08年3月の総選挙で野党連合を率いて政界復帰を果たしたものの、同年7月に元側近に対する同性愛行為の容疑で逮捕された。

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