フェリー沈没で37人死亡、行方不明者多数 バングラデシュ
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュ中部マニクガンジ地区を流れるパドマ川で22日正午ごろ、100人あまりの乗客を乗せたフェリーが貨物船と衝突して沈没した。地元警察によると、この事故で少なくとも37人が死亡。死者はさらに増える恐れもある。
フェリーは2階建てで、1階部分にいた乗客多数が取り残されたまま沈没した可能性がある。2階にいた乗客の多くは川に飛び込んで救助された。
警察はこれまでに29人の遺体を回収し、行方不明者の捜索を続けている。死者のうち少なくとも7人は子ども、14人は女性だった。
乗船名簿がないためフェリーに乗っていた乗客の正確な数は不明だが、生存者の証言によれば100人以上が乗船していたという。
マニクガンジ地区当局は、河岸に対策センターを設置して行方不明者の確認作業に当たっている。また、調査委員会を設置して事故原因などの究明に乗り出した。
バングラデシュでは毎年のように定員オーバーのフェリーが沈没する事故が後を絶たない。パドマ川で昨年8月に起きた沈没事故では45人が死亡していた。