エジプト、サウジのイエメン介入支援 地域の宗派抗争の様相
一方、フーシ派の政治部門の幹部はCNNアラビア語放送の取材に応じ、サウジらの今回の行動は明白な侵略行為と非難。これに対抗すべく行動を取ると言明、イエメンの全国民を反サウジで団結させるとし、サウジは高い代価を支払うことになると主張した。
サウジなどによる軍事介入作戦の詳細は不明だが、対象は複数の都市や地方とされる。空爆の対象は軍事施設や拠点、兵器集積所などとみられる。イエメンの首都サヌア在住のジャーナリストによると、同市では数百回の爆発が起きて住民は在宅を強いられており、首都が空爆の標的になった可能性がある。
サウジなどの軍事介入を発表したサウジのジュベイル駐米大使は空爆には米国は関与していないと説明。ただ、オバマ米政権の複数の当局者はCNNに米政府部局の要員で構成される調整チームがサウジに滞在しているとの事実を明かした。サウジ当局は今回の軍事行動での目標をまだ明確にしていないが、米国に対し空軍支援、人工衛星画像や他の諜報(ちょうほう)情報の提供を今後求める可能性があるという。