ネパール首都近郊でM7.9の地震、死者150人以上
(CNN) ネパール首都カトマンズ近郊で25日発生したマグニチュード(M)7.9の地震で、ネパール当局は同日、カトマンズ市内で150人以上が死亡したと発表した。
CNNのマネシュ・シュレスタ特派員は同市内の病院で5体の遺体を目撃。重傷者が屋外で治療を受け、1人の患者には医師が心肺蘇生措置を行っていたという。特派員自身も負傷し、現地は「極めて混乱した状態だ」と述べた。
米地質調査所(USGS)によると、震源はカトマンズから北西へ約81キロ離れた地点。震源の深さは約15キロとしている。同サイトはM5.1、6.6の余震の発生も伝えた。揺れは約322キロ以上離れた隣国インドの首都ニューデリーでも観測された。
この地震に伴い、世界最高峰のエベレスト山の周辺で雪崩が発生したとの情報がある。同山の登頂を目指していた登山隊のガイドが明らかにした。自らの登山隊は無事としているが、他の登頂チームの安否は不明としている。
地震の被害の詳細は不明だが、カトマンズにあるCNN系列局のIBNの記者は多くのビルの外壁などの崩壊の目撃を証言。多くの住民が通りへ飛び出すなどパニック状態になったことも伝えた。
インドのモディ首相は短文投稿サイト「ツイッター」で、国内やネパールでの地震発生に伴う情報の収集に努めていると述べた。