予防接種で乳児2人が死亡、29人入院 メキシコ

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(CNN) メキシコ南部のチアパス州で、国の制度に基づいて予防接種を受けた乳児のうち2人が死亡、29人が入院した。メキシコ社会保障研究所が10日に明らかにした。当局は現時点で考えられる原因について明らかにしていない。

入院した29人のうち6人は重篤な状態。死亡した乳児2人の両親は当局による検視を拒んでいるという。

当局によると、チアパス州の鉱山の町ピミエンタで8日に結核とロタウイルスとB型肝炎のワクチンを摂取された子ども52人のうち、31人がワクチンの副作用と思われる症状を発症し、2人が死亡した。

問題のワクチンについては出所を突き止め、ここからのワクチンを使った予防接種を中止したことを明らかにした。報道によると、予防接種に使われた注射針がウイルスや細菌に感染していた可能性についても調査を進めている。

ピミエンタの住民によれば、予防接種については8日に当局者が同地に来て、新生児にワクチンを接種すると拡声器で告知したという。

同地には病院も診療所もなく、住民が診察を受けられるのは、粗末なつくりの施設に医師がやって来る時のみだという。同施設には鎮痛剤など少量の薬品しか常備していない。

当局によると、10日には州知事と社会保障研究所幹部が入院した子どもたちを見舞い、家族の支援や調査状況の公表を約束した。

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