米軍、欧州にF22派遣を示唆 ロシアに対抗

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ロシアの脅威に対抗する切り札か

(CNN) 米空軍のデボラ・ジェームズ長官はこのほど、ウクライナ情勢をめぐるロシアの脅威に対抗するため、最新鋭のステルス戦闘機「F22ラプター」を欧州に派遣する可能性があることを示唆した。

複数の軍事情報サイトが伝えたところによると、ジェームズ長官は訪問先の「パリ航空ショー」会場で、「最大の脅威はロシアをめぐる動き、ロシアの活動だと考えている」と述べ、ウクライナ情勢に強い懸念を表明した。

米軍は数カ月前から、欧州各国との合同軍事演習に戦略爆撃機B2、B52などを投入している。同長官は「具体的な日程は言えないが、例えばこの中にF22を加えることも考えられる」と語った。

F22ラプターは2005年に開発されたが、実戦には昨年末、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点を狙ったシリア空爆で初めて投入された。製造コストは1機当たりおよそ1億4300万ドル(約176億円)に上る。

ジェームズ長官の発言に対し、ロシアの国営メディアには「ロシアの脅威というのは空想にすぎない」、「(F22の)派遣が実現した場合、ロシア側は対抗機となる第5世代戦闘機T50の開発と実戦配備をさらに急ぐことになる」といった専門家のコメントが掲載された。

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