仏ロ首脳会談、対ISISで連携強化 ロが有志連合に協力も
ロンドン(CNN) ロシアのプーチン大統領とフランスのオランド大統領が26日にモスクワで会談し、テロ対策のための連携や情報交換を強化することで合意した。
オランド大統領は記者会見で、「誰もがテロを懸念している。テロはどこででも起こり得る。我々は行動しなければならない」と訴えた。
会談ではシリア情勢や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」掃討作戦について話し合った。プーチン大統領は、シリアのアサド大統領の今後についてはシリア国民が決めるべきことだと強調し、アサド政権軍は「テロとの戦いにおける同盟国」だと言い添えた。
ロシアは米軍主導の有志連合が行っているISIS掃討作戦には加わっていない。しかしプーチン大統領は同日、ロシアは有志連合に協力する用意があると言明した。この問題について米政府は、アサド大統領の退陣を条件とする立場を繰り返し表明している。
26日には英国のキャメロン首相も議会演説で、ISISに対する空爆をシリアに拡大する必要があると訴えた。キャメロン首相はISISを「我が国と我々の日常生活を直接的に脅かす」存在と位置付け、「パリなどの各地で発生したようなテロから自分たちを守るため、今こそ行動を起こさなければならない」と力説した。