米主導の空爆で誤爆、イラク軍兵士が死亡
(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦う米軍主導の有志連合が18日、イラク西部ファルージャでイラク軍部隊を誤爆し、兵士が死亡したことが分かった。
有志連合は声明でイラク軍に死者が出たことを認め、弔意を表した。
米国防総省によると、カーター国防長官は19日、イラクのアバディ首相に電話で哀悼の意を示した。両氏は米国とイランの協力関係を確認し、引き続き力を合わせてISISと戦っていくとの方針で一致したという。
イラク軍司令部によると、兵士1人が死亡、9人が負傷した。一方、イラク議会のザミリ安全保障・防衛委員長はフェイスブック上で、20人以上の兵士が死亡、30人が負傷したと述べた。
イラク軍によれば、ISISの拠点を攻撃する作戦が悪天候に見舞われたため、有志連合に援護を要請した。2回の空爆でISIS側に大きな打撃を与え、部隊を素早く前進させることができたが、3回目の空爆が兵士らに命中したという。
有志連合は死者数を発表していない。声明では「イラクでの空爆は全てイラク政府の承認の下、ISISとの戦闘支援を目的に実施されている。このような出来事を避けるために大きな努力を払っている」と強調した。
有志連合の調整を担当するマクガーク米大統領特使は、徹底的な調査を約束した。