ジャカルタのテロ、ISISが犯行声明
インドネシア・ジャカルタ(CNN) インドネシアの首都ジャカルタの繁華街で14日に爆発や銃撃が相次いだ事件で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める声明をインターネットに掲載した。この事件では少なくとも2人が死亡、24人が負傷した。
ジャカルタ警察も、一連の事件はISISの犯行だったと断定。首謀者とされるバールン・ナイム容疑者が東南アジアでの主導権を握る目的で犯行を企て、シリアからインドネシアに資金を送ってテロを実行させたとみて調べている。
死亡したのは外国人1人とインドネシア人1人。負傷した24人のうち少なくとも1人は外国人だという。
2日前にはトルコのイスタンブールで自爆テロがあり、ドイツ人観光客10人が死亡する事件が起きたばかり。シンクタンクのアジアパシフィックファウンデーションの専門家は、「世界の各地で次々に攻撃が起きるのは憂慮すべき事態だ」「ISISに同調する人物がシリアを拠点とする指導部から独立して行う攻撃の常態化が懸念される」と指摘する。
インドネシアのテロ対策関係者によれば、ナイム容疑者はISISの教えを説くインドネシア語のブログを運営している人物と思われる。ブログではテロの実行方法やパリ同時テロの教訓、当局の監視を免れる方法、自家製ピストルの製造法、都市でのゲリラ戦の戦い方などが解説され、インドネシア当局が2年ほど前から監視していたという。
14日の事件では現地時間の午前10時55分ごろ、欧米のチェーン店などが並ぶ大通りにあるスターバックスの近くで自爆テロが発生。続いて武装した2人が外国人2人につかみかかって駐車場まで連れていき、銃撃した。2人はまた、繁華街の人込みに向けて発砲した。