英旅客機にレーザー照射、空港に引き返す 当局が捜査
(CNN) 英ロンドン発米ニューヨーク行きのヴァージン・アトランティック航空の旅客機が何者かにレーザーを照射され、空港に引き返した。
ヴァージン・アトランティック航空の広報によると、同機は14日、ロンドンのヒースロー空港を出発後にレーザーを照射され、副操縦士が体調不良を訴えた。このため機長と副操縦士の判断でヒースロー空港に戻ることを決め、同空港に無事着陸した。
乗客252人と乗員15人は全員が無事だった。乗客には同航空が宿泊先と翌日の便を手配した。
レーザーの照射元については同航空と当局が連携して捜査に当たっている。ロンドン警視庁によれば、まだ容疑者は逮捕されていないという。
英民間航空局によると、ヒースロー空港では2015年上半期だけで48件のレーザー事案が報告されていた。
レーザーポインターの普及に伴い、米国でもそうした事案は増えている。レーザー光線が操縦士の目に入れば角膜が傷つけられて重傷を負うこともあり、操縦士が入院した事例もある。
また、レーザー光線で操縦士が一時的に方向感覚を失ったり、目が見えなくなったりする恐れもある。