刑務所の下水溝から100人以上のバラバラ遺体 コロンビア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) コロンビアの首都ボゴタにある刑務所の地下の下水溝から、殺害されてバラバラにされた多数の遺体が見つかった。当局は、少なくとも100人の遺体が遺棄されていたとみて捜査している。

切断された遺体が見つかったのはコロンビア最大級の刑務所「ラ・モデロ」。定員を大幅に上回る受刑者が収監されていたことでも知られる。当局によると、国内の他の刑務所でも1999~2001年以降、受刑者などを殺害して遺体を下水処理施設に遺棄していた疑いがあるという

検察は17日、ラ・モデロ刑務所の事件について昨年末から捜査を行っていることを明らかにした。行方不明者の数や遺体の数は確認できていない。被害者には服役中の受刑者や面会者などのほか、刑務所とは無関係の人も含まれるといい、遺体は排水管に投げ込まれていた。

ラ・モデロ刑務所を巡っては、同刑務所で起きたとされる殺人や行方不明事件、武器の不正取引、汚職について調査していたジャーナリストのジネス・ベドヤさんが2000年5月に拉致され強姦される事件があり、民兵組織のメンバーだった男2人が誘拐や強姦の罪で起訴された。

この事件の捜査の過程で、同刑務所の下水溝からから遺体が見つかったという。犠牲者の身元は特定できない可能性もある。

ベドヤさんは17日の検察の記者会見に同席し、「(検察が)行動に出たことを歓迎する。しかし何年も前に行動すべきだった」として捜査当局の対応の遅れを批判した。

ベドヤさんは今回の事件について、左翼ゲリラや民兵組織、麻薬密輸業者、治安部隊が互いに争う中で、多くのコロンビア人が恐怖にさらされている実態を物語るものだと指摘している。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]