コンゴで黄熱病が流行、21人死亡 隣国アンゴラから流入か
(CNN) 世界保健機関(WHO)によると、アフリカのアンゴラで200人以上の死者が出ている黄熱病の流行が隣国コンゴ(旧ザイール)にも広まり、これまでに少なくとも21人が死亡したことが分かった。
コンゴからWHOに今週入った報告によると、同国では今年1~3月に少なくとも151人が黄熱病に感染したとみられる。患者の一部はアンゴラ国境沿いの地域で見つかった。
アンゴラでは今週の時点で、黄熱病による死者が少なくとも225人に上り、30年ぶりの大流行となっている。患者の大半は首都ルアンダに集中しているという。
WHOは声明で、アンゴラから帰国した旅行者の感染も報告されていると指摘し、外国への感染拡大に警戒を呼び掛けた。
黄熱病は2種類の蚊が媒介し、そのうち一方は南米で猛威を振るうジカ熱のウイルスも運ぶ。感染すると発熱や筋肉痛、吐き気などの症状が現れ、重症化したケースでは黄疸(おうだん)や出血などを起こして死に至る恐れがある。