海上配備のミサイル迎撃システム、実験に成功 イスラエル
(CNN) イスラエル国防軍は29日までに、同国のミサイル防衛システムの1つで短距離ロケット弾などに対応する「アイアンドーム」を海軍艦船上に搭載しての迎撃実験を新たに実施し、成功を収めたと発表した。
地上配備型のアイアンドームの技術を応用したもので、移動中の艦船から海上上空を飛来してくるミサイルの探知、撃墜に成功したとしている。
海上配備型のアイアンドームを近く海軍戦力に取り込むことを予定している。沖合の石油掘削設備などの防衛能力の改善に寄与すると指摘。イスラエル海軍は、パレスチナ自治区ガザの敵対勢力がイスラエルへ向けて撃ち込むロケット弾への対応も可能としている。
イスラエルのミサイル防衛網は3つの柱からなり、アイアンドームの他には短距離ミサイル迎撃用の「ダビデ・スリング」と弾道ミサイル迎撃システム「アロー3」となっている。
同国は昨年12月、アロー3の発射実験を行い、初めて成功していた。この実験は地中海近くで行われ、同システムのレーダーが標的を捕捉(ほそく)後、迎撃ミサイルを発射していた。衛星も含め、大気圏外での標的破壊が可能ともしていた。
イスラエル国防省は今回のアイアンドームの海上実験の模様を収めた動画も公開した。