オバマ米大統領、ダライ・ラマと会談 中国が抗議
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は15日、ホワイトハウスでチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と会談した。
オバマ大統領とダライ・ラマの会談はこれで4回目。これに先立ちホワイトハウスは、人権問題などさまざまなテーマを話し合う予定だと述べたが、詳細については語らなかった。会談は非公開で行われた。
ホワイトハウスが今回の会談の予定を発表する前から、中国外務省はチベットの分離独立を後押しするダライ・ラマの主張に正統性を与えかねないと厳しく批判した。
中国外務省の陸慷報道官は「米政府は(中国に対し)重大な確約をしている。米国は『1つの中国』、つまりチベットは中国の不可分の一部であることを認め、いわゆるチベット亡命政府を承認することはないというものだ」と述べた。
その上で「ダライ・ラマ14世は宗教を隠れみのに、中国を分裂させるという政治的野望を世界中に説いて回っている。すべての国々と政府に対し、そうしたキャンペーンを行う余地をいっさい与えないよう求める」と強調した。