世界は戦争状態にあるが「宗教戦争ではない」 ローマ法王

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王

フランス・サンテティエンヌデュルブレ(CNN) フランス北部ノルマンディー地方の教会で男2人が人質を取って立てこもり神父を殺害した事件で、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は27日、世界は戦争状態にあるものの、宗教戦争ではないとの考えを述べた。

犯行は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の名の下に行われた。ISISのメディア部門アマク通信は27日、メッセージアプリ「テレグラム」を介して実行犯2人がISISに忠誠を誓う姿を写した動画を公開した。

フランシスコ法王は同日、カトリック信者の若者のイベント「世界青年の日」に出席するためポーランドを訪問。同国の古都クラクフに向かう専用機の機中で法王は、世界はしばらく前から「断片的な戦争」の中にあるとの見方を示した。

法王はフランスの事件で殺害されたジャック・アメル神父(86)も、こうした紛争の犠牲者の1人だと述べた。

法王は「世界は戦争状態にある。なぜなら平和が失われたからだ。利益をめぐる戦争やカネをめぐる戦争、天然資源をめぐる戦争、人々を支配するための戦争が起きている」と指摘。「宗教戦争だと考える人もいるかも知れないがそうではない。あらゆる宗教は平和を欲している。戦争を欲しているのは他の人々だ」と語った。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]