ダッカ襲撃 首謀者とみられる人物、銃撃戦の末に射殺
(CNN) バングラデシュ警察は27日、首都ダッカのレストランで7月に起きた襲撃テロの首謀者の1人とみられる男ら3人を、1時間に及ぶ銃撃戦の末に射殺したと発表した。
射殺されたのは事件の首謀者とされるバングラデシュ系カナダ人のタミーム・チョードリ容疑者ら3人。警察責任者によると、残る2人は身元が確認されていない。警察は現在、首謀者とみられるもう1人の人物についても捜査中だという。
事件では日本人ら外国人を含む人質20人以上が殺害された。警察は現場で実行犯のうち4人を殺害、1人を拘束していた。
警察責任者によると、チョードリ容疑者は非合法のイスラム過激派組織「バングラデシュ・ムジャヒディン集団(JMB)」の幹部だった。警察は今月、同容疑者の発見につながる情報の提供者に懸賞金を支払うと発表していた。
事件をめぐっては過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出したが、当局は同国内にISISは存在しないと主張し、JMBによる犯行との見方を示してきた。
この事件に関与した疑いで、ほかに大学生ら2人が拘束されているが、家族や友人らは「犯人ではなく人質だった」と主張している。2人は保釈を認められず、訴追されないまま拘束が続いている。
また現場のレストランでは、警官が料理人の男性1人を実行犯と誤認し、射殺したことが確認されている。男性はレストランの制服を着ていたが、当局の部隊が突入した際、逃げ出そうとして実行犯らの近くを通っていた。