モスル奪還作戦、南郊の町に住民100人の遺体
イラク北部アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されたイラク北部モスルの奪還作戦で、イラク軍は7日、同市南郊の町で頭部を切断された住民約100人の遺体が見つかったことを明らかにした。
合同作戦司令部によると、遺体はイラク軍が7日に奪還したハマムアリルという町の農業学校で発見された。詳しい調査のため、現地に特別チームが派遣されたという。頭部切断や大量殺人はISISの手口として知られている。
ハマムアリルはモスルの南方約30キロに位置する町。連邦警察と軍の部隊は5日、モスル手前のチグリス川沿いにある最後の集落として、この町に攻め込んでいた。
国際移住機関(IOM)によると、先月17日から始まった奪還作戦で、これまでに3万4038人の避難民が出ている。
作戦で重要な役割を果たしているクルド人部隊「ペシュメルガ」は7日早朝、モスルの北東数キロの町バシカ中心部に3方向から攻め入る大規模作戦を実施。米軍の空爆援護を受け、民家を一軒ずつ回ってISISが残っていないかどうかを確認している。
イラク軍やペシュメルガの合同部隊はモスル周辺の町や村を次々と奪還してきたが、市内に到達して以降はISIS側の激しい抵抗にさらされている。