イスラエル首相、汚職容疑で事情聴取 4日間で2度目
エルサレム(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相が5日、汚職事件をめぐって事情聴取を受けたと警察が明らかにした。
事情聴取はエルサレムにある首相公邸で5時間にわたって行われたという。首相が聴取を受けるのは、2日夜に続いて2回目となる。
イスラエルの検事総長によれば、ネタニヤフ首相には実業家らから利益供与を受けた疑いが持たれている。警察は捜査の詳細については明らかにしていない。
イスラエルの法律では、首相に対する捜査に許可を出せるのは検事総長だけだ。捜査妨害を避けるため、事件の詳細について多くの情報を公開するつもりはないと検事総長は述べた。
ネタニヤフ首相は自らへの嫌疑は事実無根だと繰り返し主張してきた。最初の捜査の直後の3日朝にも、首相はフェイスブックに「違法な選挙資金の疑惑など事実無根だ」と投稿。「予備選の結果を捜査した疑惑など事実無根だ」「外国から利益供与を受け、渡航費用を出してもらった疑惑など事実無根だ」「繰り返し言うが、何もないのだから何も起こるはずがない」と強調した。
ネタニヤフ首相が犯罪捜査の対象になるのは今回が初めてではない。1期目だった1990年代後半にも汚職で捜査を受けたが、起訴にはつながらなかった。首相は今回の捜査も同じ結果になるとの考えを示している。
司法省、ネタニヤフ首相の弁護士からのコメントは得られなかった。