フランス極右政党のルペン党首、トランプ・タワーを訪問
ニューヨーク(CNN) フランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が12日、米ニューヨークにあるドナルド・トランプ次期米大統領の超高層ビル、トランプ・タワーに姿を見せた。
ルペン氏は昨年11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利したことを、グローバル化に反対する人たちにとっての「希望の兆し」と形容していた。
事前に発表されたトランプ氏との会談予定者の中にルペン党首の名はなかった。大統領報道官に就任予定のショーン・スパイサー氏も、トランプ氏や政権移行チームの関係者がルペン党首に会う予定はないと説明。トランプ氏も就任するまで外国の要人には会わないと明言したといい、「トランプ・タワーは一般に開かれている」とスパイサー氏は強調した。
ルペン党首はグローバル化や大規模な難民の移動が世界各地で衝突を引き起こす原因になると主張し、今年行われるフランス大統領選挙では有力候補になると目されている。
トランプ氏はこれまでにも欧州の右派指導者と頻繁に会っていた。選挙運動中には英国の欧州連合(EU)離脱運動を主導したナイジェル・ファラージ氏と一緒に何度か姿を見せたほか、イタリアの保守政党「北部同盟」の党首も昨年フィラデルフィアで開かれた集会でトランプ氏と顔を合わせた。
オランダのヘルト・ウィルダース氏、ルペン氏の父でFNの党首だったジャンマリー・ルペン氏といった極右指導者もトランプ氏を称賛している。