アルカイダ系指導者の8歳娘死亡か、イエメンの米軍作戦で
ワシントン(CNN) 米軍が中東イエメンで実施した対テロ作戦で、過激派「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の元指導者、アンワル・アウラキ容疑者の娘に当たる8歳の女児が死亡したとの情報が1日までに入った。女児の家族が語った。
アウラキ容疑者は米国生まれのイスラム聖職者で、複数の対米攻撃を指揮し、2011年に米無人機の空爆で殺害された。
一方、複数の米当局者がCNNに語ったところによると、29日のイエメンでの作戦で民間人の犠牲者が出たかどうかは現在調査中で、アウラキ容疑者の娘が死亡したことを示す確かな証拠はないという。
作戦では銃撃戦が展開され、米軍側は海軍特殊部隊SEALの一等兵が死亡、兵士3人が負傷。AQAP側では幹部を含む14人が死亡した。
米当局者がCNNに語ったところによると、AQAPの戦闘員らが近くにあるビルの屋上に陣取って米部隊に攻撃を仕掛けたため、部隊が空爆による援護を求めた。この空爆が民間人の犠牲につながった可能性もある。
作戦ではさらに新型輸送機V22(オスプレイ)が「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)」を余儀なくされた。機体は敵の手に渡ることのないよう、空爆で破壊された。
トランプ米大統領の下で承認された初の対テロ作戦だったが、計画はオバマ前大統領の在任中から立てられていたという。地上部隊をイエメンへ送り込むという異例の戦法から、標的は重要人物だったことがうかがえる。
複数国の当局者がCNNに語ったところによると、アラブ首長国連邦(UAE)の特殊部隊も作戦に参加した。