なぜロシアがテロの標的となるのか

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(CNN) ロシアのプーチン大統領が2015年後半にシリアでの空爆を指示した際、その目標は明確だった。そこに住むテロリストを、彼らがロシアの人々を殺害する前に殺害することだった。

ロシアから数千人がシリアへ向かい、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS) 」に参加した。その多くはカフカス地方の出身者だった。彼らの多くが能力の高い戦士との評判を得た。

ロシア政府は、フランスやベルギー、英国と同じように、戦闘で経験を積んだ自国民が大惨事を引き起こすために戻ってくることを恐れていた。

ロシアによるシリアへの介入は西側からは冷たい目で見られることもあったが、ロシアの人々には必要な対テロ作戦として喧伝(けんでん)された。

一部の専門家からは、ロシアのシリアでの活動が多くの潜在的なテロリストの殺害につながった一方で、他の多くのテロリストにとってロシアへ反撃を行う気持ちを強めたとの見方が出ている。

実際にISISは2015年、ロシアの旅客機に爆弾を仕掛け224人が死亡した事件について、ロシアによる空爆を動機としてあげている。

シリアとのつながりだけがロシアのテロに対する懸念材料ではない。

カフカス地方北部で続く分離主義者やイスラム主義者による反乱が何度も、大規模で破滅的な軍事的行動につながっている。

2002年にモスクワ劇場で起きた占拠事件は世界に衝撃を与えた。この事件では129人の死者が出ている。

2004年のベスラン学校占拠事件では330人超が死亡した。その多くは子どもだった。

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