シリア攻撃、新たな衛星画像公開に 格納庫などが黒焦げ
(CNN) 衛星画像企業「イメージサット・インターナショナル」は8日までに、米国の巡航ミサイル「トマホーク」59発の攻撃を受けたシリアのアサド政権軍のシュアイラート空軍基地の損害状況をとらえた新たな画像を公開した。
攻撃を受ける前の同基地の画像と比べれば被害の痕跡が明瞭となっている。今回新たに発表された画像の撮影日時が、攻撃の発生時からどのぐらい経過していたのかは不明。
画像は、天井部分に穴が開いた同基地東側に位置する2つの航空機格納庫などを含む。格納庫は黒焦げの状態を呈し、残骸が周辺に散乱するような様子も見えた。1つの格納庫近くにはミサイル着弾で生じたような穴が2つ確認出来た。3つ目の格納庫は完全に破壊され、直接隣接する建物も同様の状態だった。
同社は、高解像度の写真を提供する衛星を運用する。弾薬保管施設のちょうど北部にある、シュアイラート空軍基地西端に位置する作業用のような5つの施設が攻撃を受けたような形跡も見られた。攻撃で基地の避難施設は全て消滅したともされる。
米軍幹部2人はCNN記者に、7日未明のトマホーク攻撃で航空機約20機を破壊したと説明。米国防総省当局者はCNNに、撃ち込んだトマホーク59発のうち58発がそれぞれの標的に大きな損害などを与えたと述べた。
米政府は、アサド政権軍は今月4日に北西部イドリブ県ハーン・シェイフンで化学兵器攻撃を行った際、シュアイラート空軍基地を使ったと指摘。この攻撃では地元住民ら少なくとも86人が殺害されていた。