中国国際航空、北京―平壌便の運航を停止へ
ロンドン(CNNMoney) 中国国際航空が北京と北朝鮮の平壌を結ぶ便の運航を17日から停止することが分かった。中国国営メディアが伝えた。
中国国際航空はCNNの取材に、売り上げ低迷のため一時的に運航を停止する措置を取ると言及。「乗客の需要に基づきこの路線の運航スケジュールを調整するつもりだ」と述べた。
ただ、今回の運航停止措置は、朝鮮半島での緊張が高まる中で講じられるものだ。核兵器や弾道ミサイルの開発を進める北朝鮮は、開発への取り組みを抑制するよう求めるトランプ米政権からの一層の圧力に直面している。
中国国際航空が公表している時刻表によると、同社は北京・平壌間の往復便を週3便運航していた。ただ、この数カ月は運航便数が減少していた。
今回の運航停止により、北朝鮮と外の世界を結ぶ主要な経路のひとつが断たれる可能性もある。他には北朝鮮の国営航空会社、高麗航空が平壌と中国の北京や瀋陽を結ぶ定期便を運航している。
米国やその同盟国は長年、北朝鮮政府の資金源を断ち、同国を世界の金融システムから切り離す試みを進めてきた。中国は北朝鮮経済の柱で、同国の対外貿易の80%以上を占める。北朝鮮の最大の外貨獲得源は、中国に輸出する石炭だとみられている。
トランプ米大統領は11日、「北朝鮮問題を解決する」よう中国に求める一連のツイートを投稿。これに対し北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は朝鮮人民軍報道官の声明として、北朝鮮は「無謀な」トランプ政権による軍事・経済・政治上のいかなる敵対的な動きにも「無慈悲な」対応を取ると警告した。