金委員長の精神状態は? 米政権指導者の発言相次ぐ
ワシントン(CNN) 米国土安全保障省のケリー長官は30日までに、核開発や弾道ミサイル発射などの挑発行為を続ける北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の精神状態を推測し、「自らやっていることを理解している人物のように見られる」との見方を示した。
北朝鮮が29日、弾道ミサイルを発射したものの失敗したとみられる情報が流れた直後、CNNの番組に出演して述べた。
長官は金委員長は精神的に不安定な状態にあるのかとの質問に「明白となっている彼の最優先の決意は権力維持にある」と指摘。国民に恐怖心を植え付け、軍事力を誇示して権力を固めているように見えると述べた。
金委員長の精神状態についてはティラーソン米国務長官も言及しており、27日に分別をわきまえた人物と受け止めていると説明。「無慈悲で殺人者かもしれない。我々の基準では多くの面で無分別と呼べる人物かもしれない」としながらも、「正気は失っていない」と結論付けた。
トランプ米大統領もロイター通信との最近の会見で、金委員長の精神状態に触れ、理性的な人物なのか違うのかは分からないと述べ、判断に悩んでいることを示唆。その上で「道理を踏まえている人物であることを願う」と付け加えていた。