今年の漢字は「税」 生活費上昇への懸念映す

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今年の漢字に選ばれた「税」の字を、清水寺の森清範貫主が巨大な和紙に揮毫した/Kyodo News/Getty Images

今年の漢字に選ばれた「税」の字を、清水寺の森清範貫主が巨大な和紙に揮毫した/Kyodo News/Getty Images

東京(CNN) 日本国民の投票で決める今年の漢字に「税」が選ばれた。国内での生活費の上昇と、税制改革の話題を反映した結果とみられる。

「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会が毎年行うイベント。今年は14万7000票を超える投票の中から「税」の字に決まった。12日の発表の式では、京都市清水寺の僧が巨大な和紙に揮毫(きごう)した。

同協会の関係者によれば、「税」の字が選ばれたのは年間を通じて増税の議論が繰り広げられたためだという。NHKが明らかにした。

また所得減税や、新たに導入されたインボイス制度なども盛んに話し合われたと、関係者は付け加えた。

大阪から投票に参加したある回答者は、来年以降も消費増税やたばこ税、法人税の見直しなどが話題に上るだろうと予想。増税関連の話題には事欠かないと思うのでこの字を選んだと説明している。

また東京からのある回答者は、物価は上がるが賃金は依然として上がらない現状を自身の選択の理由に挙げた。

「税」は消費税率が上がった2014年にも、「今年の漢字」に選ばれている。

今回「税」に次ぐ2位の票を獲得したのは「暑」、3位は「戦」だった。それぞれ夏の熱波と長期化する不穏な世界情勢を反映した結果とみられる。

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