ニジェール軍政、米との軍事協定を破棄 「極めて不公平」

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支持者らに歓迎される、クーデターを起こしたアブドラマン大佐(右から2人目)=2023年8月、ニジェール首都ニアメー/AFP/Getty Images

支持者らに歓迎される、クーデターを起こしたアブドラマン大佐(右から2人目)=2023年8月、ニジェール首都ニアメー/AFP/Getty Images

(CNN) 西アフリカのニジェールで昨年権力を掌握した軍事政権が、米軍と米国防総省に国内での活動を認めてきた協定を破棄したと発表した。

ニジェール軍の報道官は国営テレビを通した声明で、政府が国民の願望と利益を考慮し、全責任を負って即時発効の決定を下したと述べた。

米国との協定は2012年に締結されていた。同報道官は、この協定がニジェールの主権に関する憲法と民主主義のルールに反して、同国に押し付けられたと主張。内容が極めて不公平なだけでなく、ニジェール国民の願望と利益にかなっていないと批判した。

ニジェールはかつて、この地域における米国の主要なパートナーだったが、昨年7月に軍が権力を掌握してから関係が冷え込み、米軍は約1100人いた駐留部隊の多くを引き揚げている。

一方で米国防総省は、地域のテロ対策にニジェール駐留は不可欠との見方を示してきた。バイデン大統領は昨年末の時点で、ニジェールに残る米軍要員は648人と報告していた。

米国からは先日、軍と外交当局高官の派遣団が3日間、同国を訪問した。

この訪問に対してニジェール軍報道官は、外交上の慣例に反して到着日やメンバー、目的の通知がなかったと批判。派遣団にはテロ対策での協力相手を国民が選ぶ権利を否定する意図があったとして、米国側の「尊大な態度」が両国間の信頼を損なったと強く非難した。

同報道官はまた、ニジェールがロシア、イランと秘密の協定を結んだとされる説を否定した。

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