日本人によく効く最適な英語学習法
英語を効率的に学ぶには、英語話者の思考法を手に入れるのが一番いい。左から右へと順を追うように直線を意識して、情報を頭から順番に追っていく事。これを身につけなければ、日本語の思考回路のまま英語を学ぶことになってしまい、非効率極まりないのだ。
分けることは分かること
まず、言語習得を効率良く行うための方法として考えたときに、仮説の一つに次のようなものがある。それは、短い文章をまず習得し、だんだんと追加情報を足しながら、複雑な事が言えるようにしていくメソッドである。このメソッドを言語学の世界では、チャンク&リンケージと呼ばれる。小さな意味のユニット(=チャンク・意味の塊)を作り、その小さな塊をどんどんつなげて(=リンケージ)文にして行く作業のことを言う。
文作りとはチャンクとリンケージのパッチワーク(つぎはぎ)である。
だから、これからは、いっぺんに長い文を話そうとするのはやめて、チャンク&リンケージを心がけたい。
大きなステーキを丸ごと一枚いっぺんに食べられないように、細かくナイフで切り分けて、すこしずつ順番に口に運ぶ。分ける=わかるをイメージして欲しい。
チャンクを順番に並べてリンケージする
ここから、ナイフで言葉を小さな意味の塊に分けて、頭から消化していこう。ここから、認知言語学の世界でよく使われる“Completability”という概念を新たに導入してみる。日本語にあえて超訳すれば「意味のスッキリ感」という意味だ。
例えば、
I went to the USA. アメリカに行った。(まず小さなチャンクを作る)ここで、意味に曖昧さが残るのであれば、なんとかスッキリさせようと、更に別なチャンクを足し算(リンケージ)してみる。
to study English (英語を勉強しに:別な小さなチャンクを追加する)
文を作るプロセスとして、まず、小さい塊を作って(I went to the USA)、それで言い足りずスッキリしなければ、また小さい塊を足して行く(to study English)という具合だ。とにかく、左で塊を作り、また、右に塊を作り、それを順番に足し算(リンケージ)する。このようなパッチワークのような作りは効率がよく、練習すればすぐにできるようになる。