日本人によく効く最適な英語学習法
なりきることが大事
海を目の前にして、海に入らずその脇でフォームだけ練習してては当然のごとくいつまでたっても泳げるようにならない。言葉もチャンク&リンケージという“理屈”が分かっても、実際に言葉の海の中に飛び込んで使ってみなければ意味が無い。実践すること、どんどん自分でリハーサルすること。これが本当に大事なのである。
日本人は概して、抽象的なものを高尚なものだと考える傾向が強いという。何を言っているかがわからない、煙に巻くような文章をかっこいいと思うのかも知れない。しかし、英語圏では逆だ。何を言っているかわからない人は、やはり“変な人”でしかない。英語を話すということは、曖昧感が消えるまでスッキリした文を作ろうとする「直線思考」を手に入れなければいけないことを意味しているのだ。
【著者紹介】
溝江 達英(みぞえ たつひで)
カナダ ラヴァル大学文学部日本語科主任
早稲田大学第一文学部、一橋大学大学院言語社会研究科を経て、カナダ ラヴァル大学文学部言語学科博士課程修了。言語学博士(Ph.D)
英語スピーチコンテスト優勝経験を持つ。英語に加え、仏、独、西、伊、露語も堪能な言語学者である。