ロシアから記者含む米国人全員の退去促す、NSC当局者
(CNN) 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は3月31日、ロシア訪問は控えるべきだとの国民に対する米政府の警告はロシア国内で働くジャーナリストにも適用されるとの判断を示した。
CNNの取材に述べた。米国人がロシア内にいるべき時期ではないとし、「仕事であれ余暇であれ、渡航目的が何であれ、ロシア国内にいるのなら今や立ち去る必要がある」と強調した。
「たとえジャーナリストとして活動していてもロシアはいるべき良き場所ではない」と説き、「現在、ロシアは米国の民間人に敵対的な環境にある。もし滞在しているのなら退去する時だ」と述べた。
ロシアは最近、米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビッチ記者をスパイ容疑で拘束し、収監した。米政府当局者はこの容疑罪名を「ばかげているし、絶対的にこっけいでさえある」と一蹴(いっしゅう)してもいる。
カービー調整官は同記者との領事業務上の接触もできず、米大使館職員による接見もかなわないでいるとの現状を報告。引き続き働きかけており、「我々の目で彼の置かれている状態を確かめる領事業務上の務めが実現するまで続ける」ともした。