英GDP、3四半期連続のマイナス成長 五輪効果に期待?
ニューヨーク(CNNMoney) 英政府統計局が25日に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.7%、前年同期比ではマイナス0.8%で、3四半期連続のマイナス成長となった。専門家は前期比マイナス0.2%と予想していた。
建設業や製造業、サービス業が不振で、GDPの足を引っ張った。
英インベステックのエコノミスト、ビクトリア・クラーク氏は「非常に長期にわたる深刻な不景気」だと述べ、世界金融危機の影響によるものだと指摘した。
一部の専門家は、マイナス成長の要因としてエリザベス女王の即位60周年を祝う休日や不順な天候を指摘する。
「オズボーン財務相にとっては屈辱的な一撃だ」と、英カークストンFXのアナリスト、リチャード・ドライバー氏は言う。「政府は緊縮財政重視の姿勢を修正し、はっきりした成長戦略を打ち出さなければならないだろう」
同氏は今年後半の景気については、「ロンドン五輪の開催を考慮すれば、緩やかに回復する」と予想したが、一方で「さらなるマイナス成長のリスクも拡大しつづけている」として、楽観視はできない姿勢を示した。