退職後の暮らしに最適な州は? 米経済サイトが番付
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で退職後の移住先として人気なのはフロリダ州だが、実際に暮らしやすさを比べてみると――。米経済情報サイト「Bankrate」がこのほど、気候や生活費の安さなどに基づくランキングを発表した。
同サイトのリストでは、州ごとに過去30年間(1981~2010年)の平均気温、生活費の安さ、州税と地方税の負担、人口1000人当たりの病床数や10万人当たりの医師数に基づく医療体制、米連邦捜査局(FBI)が11年に報告した人口10万人当たりの犯罪発生件数という5項目を、それぞれ点数化し、合計点を比較した。
この結果、退職後の年金生活に最も適しているのはテネシー州だということが判明したという。フロリダと同じような温暖な気候に加え、生活費や税金が安く、医療体制も整っている。ただひとつ、犯罪発生率は全米でも高い方に位置するのが欠点だ。
2位のルイジアナ州も、平均気温はハワイとフロリダに次いで高い。ただしここも犯罪発生率が高く、治安に問題がある。
3位にはサウスダコタ州が入った。犯罪発生率が全米で最も低く、税金の負担もアラスカの次に軽い。年間平均気温が7.8℃と、かなり寒いのが気になる。
4位はケンタッキー州、5位はミシシッピ州だった。フロリダ州は生活費の高さと犯罪の多さが足を引っ張り、19位にとどまった。