声が低いと給料が高い? 研究で見えてきた相関性とは
企業幹部などのコーチングの専門家は、顧客に対し、もっと指揮権を持った人物に見られるようなしゃべり方をすべきだと助言している。
コンサルタントのグロリア・スター氏は「声は実際に変えることができる。高さや早さ、調子、声のパターンは、権力や支配力、誰がリーダーなのかといったことを示唆するために変えることができる」と指摘する。
音節の多い単語を使えば高等教育を受けていると見なされやすくなる。言葉数を少なくしたり、愚痴や説明を減らしたりすることも権力を持っていると伝える方法なのだという。
背が低くて声の高い意欲的なリーダーが遺伝学的には不利な状況にあることを示唆する今回のような研究があるにせよ、メイユー准教授は、そうした考え方は、ごく一部の肉体的な特徴を重要視しすぎたものだと警告する。
メイユー准教授は「個人を形成するために多くの異なった特徴が組み合わされている。声が高いとか背が低いからといって出世する可能性がないと考えることは時期尚早だろう」との見方を示した。