米国で子育てにかかる費用総額は約2400万円
ニューヨーク(CNNMoney) 米農務省が14日に発表した報告書によると、米国の中間所得層世帯が2012年に生まれた子どもを18歳まで育てるのに必要な費用(大学の費用を除く)は推定24万1080ドル(約2360万円)で、2011年から約3%増加した。
一方、賃金は減少している。米国の平均年間世帯収入は、2000年からインフレ調整後で4000ドル(約39万円)以上減っている。また最近の不況で失われた職の多くが、低賃金の職に置き換えられている。
農務省が弾き出した子育ての費用には、住宅費、食費、交通費、衣料費、医療費、教育費、育児費のほか、玩具やパソコンなどの雑費が含まれている。
農務省によると、子育てにかかる費用が最も高いのは、米北東部の都市部に住む年収10万5360ドル(約1000万円)以上の世帯で、費用は44万6100ドル(約4370万円)と、全国平均を大きく上回っている。一方、費用が最も低いのは農村部に住む年収6万1590ドル(約600万円)未満の世帯で、費用は14万3160ドル(約1400万円)だった。
2012年にはあらゆる分野の費用が増加したが、中でも最も増加幅が大きかったのが医療費、教育費、育児費の3つだ。
農務省の報告書によると、中間所得層が2012年に生まれた子どもを18歳まで育てるまでにかかる医療費の総額は約2万ドル(約200万円)で、総費用に占める割合は約8%だった。また、育児費と教育費の割合は約18%だった。