(CNN) トランプ米大統領は米国に次ぐ世界第2の経済大国である中国を孤立させるため、少なくとも当面は貿易戦争の矛先を絞る方針を打ち出した。
トランプ氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席が先に折れることを期待して圧力を強めているとみられる。だが、米コーネル大学のチャン・ウェンドン助教(応用経済政策学・政策)によると、習氏はしばらく様子を見ている可能性がある。
チャン氏はメールで「中国は『最後まで戦う』と表明しており、状況がさらにエスカレートするリスクもある」と説明。「2018〜19年の貿易戦争以降、すでに中国は大豆などの農産物を含む米国製品への依存度を下げてきた。しかし今回は、米国に対抗して国内消費へ軸足を移そうとする中国指導部に対し、これまで以上に協力的な一般国民の後押しが寄せられている」と指摘した。
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本稿はCNNのアリソン・モロー記者による分析記事です。