アフリカ初、女性創業の航空会社が奮闘 南ア
だが、SRS航空はこうした困難をはねのけ、南アフリカ民間航空当局(CAA)から運航許可証を取得。これにより商業便の運航が可能になったほか、女性3人が自家用機パイロットの免許を取得するのも後押ししてきた。この3人は現在、同社で常勤雇用されている。
SRS航空はまた、南アフリカの航空業界で地位を確立しているMCC航空と提携。技術面や運営面での支援だけでなく、同社の航空機を利用する契約も取り付けた。
サンボ氏は「私が今の立場にいるのは自分に投資してくれた人のおかげ」「今度は私が他の人に投資する番だ」と話す。
アフリカでは昨年、エチオピア航空が全員女性の乗務員からなる便を初めて運航させた。航空業界で働くアフリカの女性の増加を促すための取り組みだ。サンボ氏はこうした動きに加わる南アフリカの女性が増え、ジェット機のパイロットのような大役を担う人も出てきてほしいと願っている。
今後の成長計画としては、ヘリコプター関連事業の拡張のほか、運航地域をアフリカ大陸全土に拡大することも視野に入れている。
サンボ氏は「男性が支配的だった航空産業に割って入れたことを誇りに思っている」「アフリカの航空事業は拡大を続けている。アフリカの成長とともに弊社も拡大していきたい」と述べた。