中国航空業界の機体購入費、今後20年で計1兆ドル突破へ
ニューデリー(CNNMoney) 米航空大手ボーイングは13日までに、中国の航空会社が機体を購入する費用は今後20年間で計1兆ドル(約102兆円)を突破するとの見通しを示した。
新たに計6810機が導入され、1兆ドルを超える規模の航空市場が初めて誕生するという。
ボーイングの民間機部門「ボーイング・コマーシャル・エアプレーンズ」のランディ・ティンセス副社長は声明で、中国の旅客数は今後20年間、年6.4%のペースで増えることが予想されると述べた。
同氏は「中国の長距離路線市場は非常に見通しが明るい」と語り、その理由として中間所得層の拡大や新たなビザ政策を挙げた。
ボーイングによれば、導入される機体のうち4分の3はビジネス客、レジャー客の両方に向けた単通路の90~230人乗りクラスになるとみられる。
ボーイング787型機や777型機など広胴機も計1560機が導入され、中国全体の保有数は20年間で3倍に増えるという。
ボーイングは中国の航空業界、航空インフラの成長に大きな役割を果たしてきた。合弁事業や部品の発注により、中国経済に毎年約10億ドルの貢献を続けているとの見方を示す。
同社が昨年示した見通しでは、中国の機体購入費は今後20年間で計9500億ドルになると推定されていた。