ロンドン地下鉄、週末は終夜運転に 経済効果100億円か
ロンドン(CNNMoney) 英ロンドンの一部の地下鉄路線で21日までに終夜運転のサービスが始まった。ビクトリア、セントラル両路線で毎週金曜日と土曜日の限定運転となる。
英会計事務所大手アーンスト・アンド・ヤングなどは、終夜運転に伴う経済効果は今後15年内に1年当たり最大で7700万ポンド(約101億円)を見込み、2200人の新規雇用につながると予測。
運転時間の延長で夜間帯の経済成長率は2030年までに約15%増となり、年間では約300億ポンド規模になると見積もっている。
終夜運転は今年秋には、他の3路線にも導入される見通し。地下鉄の終夜運転はニューヨークやベルリンなど海外の大都市では既に実施されている。
ロンドンでの終夜運転の開始に伴う経済波及効果は、国民投票による欧州連合(EU)からの離脱決定後、英国経済の前途に漂っていた不安を一定程度弱めるとの見方もある。