米ボーイング、「ジャンボ」機の生産終了を検討
ニューデリー(CNNMoney) 米航空機製造大手「ボーイング」は31日までに、需要低迷が続く一部2階建ての大型旅客機「747」の生産終了を検討していることを明らかにした。
関連行政当局への業務報告書で示した。同社は以前、747機の生産機数をこれまでの年間12機から今年9月からは6機に半減させる方針を示していた。
「ジャンボ」の愛称で知られる同型機は1970年に市場に投入され、航空会社に納入された機数はこれまで1500機以上。航空ファンにも愛されるベストセラーの機種となっていた。
ただ、近年は航空会社がエンジン2基搭載のより小型で燃費効率が優れた新型機種への移行を加速させると共に、需要減退が目立っていた。欧州のライバル企業であるエアバスも、総2階建ての巨大旅客機A380機に関して、新たな受注での苦戦を強いられている。
747には貨物機シリーズもあるが、航空貨物輸送の低成長を受け需要が停滞していた。
この中で米国防総省は昨年、新たな米大統領専用機は747型機に軍事機能などを加えたものにする計画を明らかにしていた。