樹齢最大500年、オークの古木を伐採したチェーン店に非難集中 英

今月に切り倒されたオークの木/James Veysey/Shutterstock

今月に切り倒されたオークの木/James Veysey/Shutterstock

(CNN) 英ロンドンで樹齢最大500年とみられるオークの木を伐採したレストランチェーン「トビー・カーベリー」に非難が集中し、謝罪する事態になった。

英環境保護団体ウッドランド・トラストが「ロンドンで最も大きく重要な古木の一つ」と評したこの大オークは、エンフィールド区にあるホワイトウェッブス公園の中、トビー・カーベリーの店舗の外に立っていた。トビー・カーベリーはローストした肉料理で知られる人気レストラン。

今月3日、切断された枝に囲まれ、変わり果てた姿になったオークの木が自治体の職員によって発見された。この土地はエンフィールド評議会が所有しており、トビー・カーベリーに貸し出されている。

トビー・カーベリーを所有する企業ミッチェルズ・アンド・バトラーズは、「健康と安全面のリスクになる可能性がある」との理由から、請負業者に木の伐採を勧められたと説明した。

木の幹回りは6.1メートル。ウッドランド・トラストによると、ロンドンにある60万本のオークの中で上位100本に入るサイズだという。

エンフィールド評議会のトップは16日の声明で、「賃借人がエンフィールド評議会の許可も助言も求めずに、この美しい太古のオークを伐採したことに憤りを覚える」とコメント。「伐採時にこの木が生きていて、春の新芽を出し始めていたことを示す証拠がある」と語った。

さらに、今回の行為は「現状の景観の維持と保護を求める賃貸契約条件に違反する」との見解を示し、「この木は敷地内で最も古く、伐採は明らかな条件違反とみられる。この木は無数の野生生物や菌類、花粉を媒介する生き物のすみかになっていたはずで、我々の生態学的、文化的な遺産の一部だ」と続けた。

評議会は法的措置を検討中だとしている。

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