世界最大の航空機エアランダー10、初の試験飛行に成功 英
ロンドン(CNNMoney) 世界最大の航空機とされる「エアランダー10」の試験飛行が21日までに英ロンドン北部にあるカーディントン飛行場で初めて実施され、約20分間の飛行に成功した。
飛行船に似た機体を持つ同機の全長は約91メートルで、世界最大の旅客機より約15メートル長い。エアランダー10は、飛行船、ヘリコプターや航空機の各機能を混合させたハイブリッド型となっている。
開発したのは英企業「ハイブリッド・エア・ビークルズ」。エンジンは4基搭載し、超軽量の炭素繊維製の機体内部は空間となっている。飛行船のような形状は機体内部に充填(じゅうてん)された3万8000立方メートルのヘリウムガスの圧力によって維持される。
飛行時間は有人なら最長で5日間、無人なら2週間以上が可能。最大で10トンの貨物を積み、時速約146キロの最高速度で飛行出来る。滑走路は不要で、陸地、雪や氷に覆われた地面、砂漠や水面からの離陸も可能としている。