エルサルバドルに誤って「国外追放」の男性、トランプ氏が米国に戻さないと明言

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ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とエルサルバドルのブケレ大統領/Kevin Lamarque/Reuters

ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とエルサルバドルのブケレ大統領/Kevin Lamarque/Reuters

(CNN) 米国のトランプ大統領とエルサルバドルのブケレ大統領は14日、ホワイトハウスの大統領執務室での会談で、誤ってエルサルバドルに強制送還されたメリーランド州の男性は米国に戻さないと明言した。

米最高裁は米国がキルマー・アルマンド・アブレゴ・ガルシア氏の帰国を「促進」しなければならないとの判断を下したが、ホワイトハウス当局者はそうするかどうかはエルサルバドル次第だと主張している。

CNNの記者から直接、アブレゴ・ガルシア氏を帰国させるつもりかと尋ねられたブケレ大統領は、それを「とんでもない 」考えだと一蹴。「どうしてテロリストを米国に密入国させるこどができるだろうか? もちろん、そんなことをするつもりはない。その質問は馬鹿げている」と答えた。

CNNが報じたように、最高裁による無署名の簡潔な決定では、アブレゴ・ガルシア氏の帰還を要求する連符地裁判事の命令をそのまま残したが、帰還を「促進する 」ことと「実現する 」ことは区別した。ホワイトハウスの高官たちはここ数日、連邦地裁の判断に異議を唱え、裁判所が米国の外交政策決定に介入することはできないと主張してきた。

トランプ氏自身も、当初は最高裁の決定に従うと述べていたが、ここ数日で態度を変えている。

アブレゴ・ガルシア氏は2011年前後に不法入国したが、19年の入国審査官は証拠を検討した結果、国外退去を保留した。このためアブレゴ・ガルシア氏をエルサルバドルに強制送還することはできなかった。入国審査官は、エルサルバドルのギャングが同氏を「狙っている」と判断。「家族で経営する事業を理由に殺すと脅されていた」とした。

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