米宇宙企業ブルーオリジン、女性クルーのみのロケット打ち上げ ケイティ・ペリーさんらが無重力体験
女性クルーのみで宇宙空間到達、無重力を体験
(CNN) 米宇宙企業ブルーオリジンは14日、女性クルーのみを乗せた観光ロケット「ニューシェパード」を打ち上げた。ジャーナリストのゲイル・キングさんや歌手のケイティ・ペリーさんらが搭乗し、無重力状態を体験する映像を公開するなどした。
ニューシェパードはウェスト・テキサスにある発射台から出発。クルーたちを乗せたカプセルは、地上から約106キロの高度に到達した。
カプセルは米中部時間午前8時40分(日本時間午後10時40分)に正確に着陸し、ほぼ10分半の宇宙飛行を終えた。
ブルーオリジンは、搭乗した6人が宇宙空間で無重力状態を体験している映像を公開した。一行は飛行経路の最高到達点で約4分間、無重力状態を味わった。
映像には、機内を浮遊しながら笑うクルーたちの姿が映し出されている。ペリーさんはカメラに向かってヒナギクの花を掲げている。ペリーさんの娘には、この花にちなんだ名が付けられている。
宇宙からの帰還後、短いインタビューに応じたゲイルさんは、かねて緊張していると公言していた今回の宇宙旅行について、「本当に静かで、平穏」と形容した。また自分はまだ「宇宙飛行士」とは言えないとしつつも、広大な宇宙の景色には影響を受けたと説明。「もっとよりよい人間になる必要がある」との感覚を呼び起こされたと振り返った。
その他、同乗したケリーさんが宇宙空間でルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」を口ずさんだと明かした。
そのケリーさんは、宇宙からの帰還後、「この経験はどれだけ人に勧めても足りない」とコメント。宇宙旅行について曲を書くかと問われると、「100%そうする」と答えた。