トランプ米大統領、気に入らない報道番組に圧力 連邦通信委員会に「懲罰」促す
(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領は、CBSテレビの報道番組「60ミニッツ」でグリーンランドやウクライナをめぐって自分の気に入らない内容を報じられたことを受け、連邦通信委員会(FCC)がCBSに懲罰を科すことを「期待する」とSNSに書き込んだ。
トランプ氏は13日に放送された60ミニッツの内容が気に入らなかったらしい。CBSと親会社のパラマウント・グローバルを相手取って自身が係争中の裁判について、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に書き込んだ。パラマウントはスカイダンス・メディアとの合併についてFCCの承認待ちの状態にある。
トランプ氏は自らがFCC委員長に昇格させたブレンダン・カー氏を「評判の高い」人物と評し、「彼らの不法かつ違法な行為に対して最大限の罰金と懲罰を化す」ことをカー委員長に期待すると書き込んだ。
CBSによる違法行為を裏付ける証拠はない。
カー委員長が「懲罰」を科すためにできることはほとんどない。ただ、パラマウントの合併案件はFCCによる承認が遅れ、不確実性が生じていた。
トランプ氏は自分を批判した相手に対し、立て続けに政府の圧力をかけさせようとしている。ここ数カ月の間にカー氏は、ABCやNBCなどトランプ氏があざけった複数の報道機関に対してFCCの調査を開始させた。