4月の満月は「マイクロムーン」、地球から最も離れた位置で「最小」に

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今年4月の満月は、地球から最も離れた位置にある「マイクロムーン」として観測される/Matt Cardy/Getty Images/FILE

今年4月の満月は、地球から最も離れた位置にある「マイクロムーン」として観測される/Matt Cardy/Getty Images/FILE

(CNN) 4月の満月が米東部時間12日午後8時22分ごろにピークを迎えるが、今回の満月がいつもより小さく見えることに気づく人もいるかもしれない。「ピンクムーン」とも呼ばれる4月の満月だが、今回は「マイクロムーン」として観測されるためだ。

米航空宇宙局(NASA)のノア・ペトロ博士によれば、マイクロムーンとは、月が軌道に沿って地球から最も遠い位置にあるか、その近辺に来るときに満月となる現象。ペトロ氏によれば、月の軌道は楕円形(だえんけい)で、年間を通じて地球に近づいたり遠ざかったりしている。

アーススカイによれば、4月のマイクロムーンは今年の三つのマイクロムーンのなかで最も小さいものとなる。

NASAはマイクロムーンの観測方法として、気象条件が許せば、双眼鏡か望遠鏡を使い、光害(ひかりがい)が最小となる場所を見つけるよう促している。

NASAによれば、4月の満月はピーク時には11月の今年最大の「スーパームーン」よりも地球から約4万9000キロ遠くに位置している。

スーパームーンは、満月が地球に最も接近する「近地点」かその付近で観測される。

NASAのペトロ氏によれば、マイクロムーンはスーパームーンと比較して、最大14%小さく、約30%暗くみえる。普通では気づかれないほどの微妙な違いだが、写真でその違いを観測できるという。

「バーチャル・テレスコープ・プロジェクト」によれば、今月のマイクロムーンは平均的な満月よりも約6%小さく見える。

なぜ「ピンクムーン」と呼ばれるのか

NASAによれば、月の輝きは太陽の光の反射によるもので、通常は白や金などの色合いが生じる。「ピンク」という名前は春の初めに花が咲き誇る季節にあやかったもの。ウェスタン・ワシントン大学によれば、米先住民のなかには春の葉の到来にちなんで4月の満月を名付けた部族もある。トリンギット族は「植物や低木の芽吹きの月」、チェロキー族は「花の月」、アパッチ族は「大きな葉の月」と呼んでいた。

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