両親殺害の罪に問われた17歳少年、目的はトランプ大統領暗殺か 米FBI
(CNN) 米ウィスコンシン州で両親を殺害した罪に問われている17歳の少年について、ドナルド・トランプ大統領の暗殺をはかった疑いがあるとして米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出した。
CNN提携局のWISNが入手した宣誓供述書によると、捜査の結果、容疑者の少年がトランプ大統領の暗殺や米政府の転覆を呼びかける書き込みやメッセージが見つかった。両親の殺害は、大統領暗殺計画を実行に移すために自立して「経済的手段」を得るのが目的だったと捜査当局は見ている。
ウィスコンシン州ウォーケシャ郡の記録によると、少年は3月下旬に殺人や死体隠匿などの罪で訴追された。
一方、FBIは、大統領暗殺、共謀、大量破壊兵器使用の容疑で捜索令状を請求した。
警察の調べによると、少年は2月11日に母親と義父を殺害したとみられる。しかし遺体が発見されたのは、当局が一家の安全確認を行った同月28日だった。2人には銃で撃たれた痕跡があった。
容疑者の少年は自宅におらず、義父のスポーツ用多目的車(SUV)がなくなっていることが分かった。その晩、カンザス州の警察が交通取り締まりで容疑者の運転する車を発見。車内からは現金1万4000ドル(約200万円)や宝飾類、義父が購入した回転式拳銃などが見つかった。
ウォーケシャ郡の捜査当局が行った捜索では、容疑者の携帯電話から「大統領暗殺、爆弾製造、テロ攻撃」に言及したマニフェストと称する写真や通信記録が見つかった。
FBIが発見した文書では、米国で政治革命を起こして「白人種を救う」ためと称し、トランプ大統領の暗殺を呼びかけていたとされる。「なぜトランプなのかは明白だ。大統領と、恐らくは副大統領を排除すれば、間違いなく混乱が起きる」という記述もあった。