独VW、17年ぶりにイラン市場に参入 8月から販売開始
ロンドン(CNNMoney) ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は4日、イランへの輸出を開始すると発表した。イラン市場への参入は17年ぶり。「パサート」と「ティグアン」の2車種について8月からイランで販売を始める。
イランはこれまで、厳しい経済制裁により、国際市場から締め出されていた。しかし、2015年に合意した核協議を受けて、米国やドイツなどは昨年、イランに対する経済制裁を緩和していた。
VWは声明で、イラン市場への再参入によって、世界市場の空白を埋めることができると述べた。
VWはイラン市場にドイツ車に対する需要が存在していると見ている。イラン政府の試算によれば、長期的な新車需要は年間300万台と英国市場を抜く可能性がある。
イランの人口は8000万人とドイツと同程度。
核協議の合意後に行われた調査によれば、イラン国民の約半数が外国製の車もしくはバイクを購入したいと考えているという。国民の大部分は輸入製品のほうが品質が高いと考えており、輸入品についてはドイツが一番の選択肢となるという。