債券市場に景気後退の前兆、ダウ800ドル安 米株式市場

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米10年債の利回りが2年債を下回り、景気後退への警戒感が出ている/Bryan R. Smith/Getty Images

米10年債の利回りが2年債を下回り、景気後退への警戒感が出ている/Bryan R. Smith/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米株式市場は14日、債券市場で十数年ぶりとなる景気後退の兆候が表れたことを受け、ダウ工業株平均が800ドル下落した。

同日朝、米10年債の利回りは1.6%を切り、2年債を下回る水準となった。10年債が2年債を下回ったのは2007年以来だった。

投資家の間では株を売って債券に切り替える動きが広がり、ダウは一時808ドル下げて終値は3.1%近く下落した。S&P500種株価指数は2.9%安、ナスダックは3%安となり、今年最大の下げ幅となった。

ドイツ経済の縮小や米中貿易戦争に対する投資家の不安が広がった。

10年債の利回りが2年債の利回りを下回る現象は、景気後退のたびに前兆として発生している。ただし景気後退が差し迫っているわけではないとの見方もある。

ムーディーズのアナリスト、ウィリアム・フォスター氏の予測では、2019年から20年の米景気後退は避けられる見通しで、今年後半から20年にかけて成長の鈍化が予想される。

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