警官6人撃たれ負傷、容疑者とにらみ合い続く 米フィラデルフィア
(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィアで14日、警官6人が銃撃されて負傷した。警察は事件発生から2時間以上が過ぎた今も容疑者とにらみあいを続け、説得を試みている。
警察が地元紙に語ったところでは、警官2人が現場のテラスハウスに閉じ込められているという。
撃たれた警官は病院に運ばれたが、命に別条はなかった。ほかにも複数の警官がけがをして手当てを受けている。
CNN系列局のKYWによると、事件はフィラデルフィア北部のナイスタウンタイオガ地区で発生。現地時間の午後4時半ごろ、当局が令状を執行しようとしたところ、銃撃が始まった。警察は薬物関連の通報を受けて出動していた。
現場からの映像には、警察車両50台以上が現場に集まり、警官が車を盾にして銃を構える様子が映っている。
現地時間の午後6時半ごろには、再び銃声が鳴り響いた。
警察はツイッターを通じ、「容疑者は発砲を続けている。現場に近寄らないで」と呼びかけ、報道各社のヘリコプターにも立ち去るよう要請した。
現場の建物からは、女性4人が警察の特殊部隊に付き添われて脱出した。女性たちは見るからに動揺した様子で、泣きながら歩いていたという。
現場から約3キロの場所にあるテンプル大学の施設は封鎖された。大学は「身を隠して。ドアの固定を。静かにして。動いてはいけない。警察が対応中」とツイッターで学生らに呼びかけた。それから1時間以上たった後も、屋内で窓から離れて待機するよう促している。